その問題は本当に1つなのか?
こんにちわ。組織開発がミッションの人事グループ・組織開発室に所属しているてぃーびーです。
- 誰かが問題提起をして、その問題について関係者であれこれ議論をしたが、なぜか議論の的が定まらない
- 何が問題の核心なのか見えてこない
- なんとか結論に至り、解決策を決定し、対応したが問題が解決しない
こんなことはありませんか?
こんなとき、実は問題が複数存在する場合があります。
この記事では問題の混在について整理します。
問題の混在とは?
何かの問題提起があったとき、そこに複数の問題が混在していることがあります。
例えば、
- チームビルディングのためのワークショップがうまくいかなかった
という大雑把な問題があったとします。この問題に対して掘り下げることなく「たぶんアイスブレイクが不十分だったのだろう」と判断したとします。
実際にうまくいかなかった部分は以下の3つだったとします
- 場の設定前に、ワークショップの目的・ゴールが参加者に伝わっていなかった
- アイスブレイクが不十分だった
- 参加者の中に相容れないくらい関係性が悪いメンバー同士がいた
この場合、本来この3つの問題それぞれに対策する必要があるはずです。また重要度的にアイスブレイクの部分は一番優先度が低そうに見えます。
問題の混在を見逃すことの影響
問題の混在を見逃すと、個別の問題ごとに必要となる解決策を導くことができなくなってしまいます。
例えば、
- 本当は問題Aと問題Bがあるが、問題Aの解決策だけ実施して、問題Bはそのままになる
- 問題Aと問題Bが整理されないまま、曖昧な課題感で何のための解決策かわからない施策を実施してしまい、何も解決しない
のようなことが起こり得ます。
まとめ
何か業務上の問題が発覚した場合、それが単一の問題とは限りません。
そこにあるのは単一の問題なのか、複数の問題なのかを見極める必要があります。そして複数の場合はそれぞれの問題を個別に解きほぐす必要があります。解きほぐした問題をそれぞれ明確化した上で、解決策の検討をする必要があります。